Windowsで「空き領域」を「未割り当て」にする方法

未割り当て領域と空き領域の違い

「空き領域」と「未割り当て領域」は、Windowsのディスク管理ツールにおけるディスク領域の異なる状態を表します。どちらも既存のパーティションを削除することによって生成されますが、用途や配置されているパーティションの構造が異なります。次に、それらの生成方法とそれぞれの特徴について詳しく説明します。

空き領域

Windowsのディスク管理ツールでは、空き領域(通常は緑色の枠で表示される)は、論理パーティションにまだ割り当てられていない拡張パーティション内の空き領域です。これは拡張パーティションに固有の状態であり、プライマリ パーティションの拡張または作成に直接使用することはできません。拡張パーティション内に新しい論理パーティションを作成する場合にのみ使用できます。

拡張パーティション内の論理パーティションが削除されると、これらの論理パーティションに元々属していた領域が「空き領域」になります。また、拡張パーティション作成時に領域が完全に割り当てられていない場合は、未割り当て部分も「空き領域」として表示されます。

次の画像は、ディスク管理における拡張パーティション内の空き領域の状態を示しています。

この図では、右端の緑の枠でマークされた領域が拡張パーティションで、中の空き領域を論理パーティションの作成に使用できます。従来のMBRパーティション構造では、最大4つのプライマリパーティション、または3つのプライマリパーティションと1つの拡張パーティションを作成できます。拡張パーティションには、数に制限なく複数のサブパーティション（つまり論理パーティション）を含むことができます。拡張パーティション内で、論理パーティションに割り当てられていない部分は、「空き領域」と呼ばれます。

未割り当て領域

一方、未割り当て領域とは、どのパーティションにも割り当てられていないハードドライブの空き領域を指します。この領域は既存のパーティションに割り当てられておらず、「空き状態」になっています。つまり、ファイル システムもデータ ストレージも存在しません。したがって、未割り当て領域は、ファイルやその他のデータを保存するためにオペレーティング システムによって使用されません。

既存のパーティションが削除されると、そのパーティションに元々属していたスペースは「未割り当て領域」になります。たとえば、プライマリ パーティションまたは拡張パーティション全体 (その中のすべての論理パーティションを含む) を削除すると、元のパーティションの領域は未割り当て領域になります。フォーマット時にデータ保存を一切行わないオプションを選択した場合も、未割り当て領域になる可能性があります。さらに、既存のプライマリパーティションを縮小すると、元のパーティションの縮小された部分が未割り当て領域になります。

未割り当て領域は最も自由度の高い領域で、新しいプライマリパーティションの作成や既存のパーティションの拡張（プライマリと拡張の両方が利用可能）に使用できます。 ディスク管理ツールを使ってパーティション拡張を行う場合、ターゲットパーティションが未割り当て領域に隣接している必要があることに注意してください。

多くの場合、「空き領域」と「未割り当て領域」は似たような機能を持っているように見え、ユーザーはこの2つの違いを混同し、実際のストレージ管理で問題を引き起こすことがあります。例えば、Microsoftコミュニティフォーラムの以下のユーザーは次のような問題に直面しました：

「空き領域」を「未割り当て領域」に変換するにはどうすればよいですか？通常、ドライブを縮小すると未割り当て領域が作成されますが、ボリュームを縮小すると、「未割り当て領域」ではなく、「空き領域」が作成されます。https://answers.microsoft.com/en-us/windows/forum/all/how-to-change-free-space-into-unallocated-space/

このユーザーが遭遇した問題に応じて、「空き領域」を「未割り当て領域」に変換する方法を見てみましょう。

FAT32ファイルシステムに最適なアロケーションユニットサイズとは？

この記事はアロケーションユニットサイズの概念とFAT32ファイルシステムに使う最適なアロケーションユニットサイズとは何かを紹介しました。

もっと見る

空き領域を未割り当て領域にする方法

「空き領域」と「未割り当て領域」は、ディスク管理における役割と使用シナリオが異なるため、直接交換して使用することはできません。しかし、特定のケースでは、ディスクパーティションを調整することによって、「空き領域 」を 「未割り当て領域 」に変換することが可能です。

Windowsのディスク管理では、空き領域を未割り当て領域に変換したい場合、通常は拡張パーティション全体を削除することでのみ可能です。しかし、この操作を行うと拡張パーティション上のすべてのデータが失われるので、この操作を行う前に必ず重要なデータをバックアップしてください。

そのため、空き領域を未割り当て領域に変換するために、より柔軟な方法を求める場合、MiniTool Partition Wizardのような専門的なサードパーティツールを使用することができます。これは、強力な一体型パーティション管理ツールで、ディスクおよびパーティション管理のための多くの便利な機能を提供します。例えば、パーティションの作成、フォーマット、拡張、移動、サイズ変更、結合、分割、削除、消去、ディスクのパーティション操作、MBRからGPTへの変換、データ復旧、ハードディスクのクローン作成などです。

このツールにより、ディスクのパーティション管理を簡単に行うだけでなく、拡張パーティション全体を削除することなく、空き領域を未割り当て領域に変換することもできます。これを使うことで、データを失うことなくディスクパーティションを調整でき、ディスクスペースを拡張・調整する際のリスクを避けながら、より便利に操作を行うことができます。

以下のボタンをクリックし、MiniTool Partition WizardをPCにダウンロードしてインストールしましょう。

MiniTool Partition Wizard Freeクリックしてダウンロード100%クリーン＆セーフ

次に、MiniTool Partition Wizardを使って空き領域を未割り当て領域に変換する方法を解説していきます。

方法1：新しいパーティションを作成する

使用しているディスクがMBRパーティション スタイルで、3つのプライマリパーティションと1つの拡張パーティションがありますが、拡張パーティション内に論理パーティションがなく、すべてのスペースは「空き領域」の状態である場合は、MiniTool Partition Wizardを使ってその「空き領域」を直後にプライマリパーティションとして作成することができます。その後、作成されたプライマリパーティションを削除すると、未割り当て領域になります。

ステップ1：MiniTool Partition Wizard のメインインターフェイスに入り、ディスクマップから空き領域を強調表示して、左のアクショ ンパネルから「パーティションの作成」をクリックします。または、空き領域を右クリックして、メニューから「新規作成」を選択することもできます。

ステップ2：次の画面で、パーティション ラベル、パーティション タイプ、ドライブ文字、ファイル システム、クラスター サイズ、パーティション ボリューム、パーティションの場所、パーティションのアライメント方法などのパラメータを設定できます。ここは、パーティション タイプで「プライマリ」を選択して「OK」をクリックしてください。

ステップ3：作成された新しいパーティションをプレビューできます。問題がなければ、「適用」をクリックして処理を開始します。

ステップ4：ディスクの管理を開き、先ほど作成したプライマリパーティションを右クリックして「ボリュームの削除」を押します。「はい」をクリックすると、ボリュームが削除され、未割り当て領域になります。

方法2：空き領域を移動/サイズ変更する

MiniTool Partition Wizardは、拡張パーティション内の空き領域を外に移動することで、未割り当て領域に変換することもできます。詳細手順は以下のとおりです。

ステップ1：MiniTool Partition Wizardのメインインターフェイスに入り、空き領域の隣接のパーティションを強調表示して、左側のアクションパネルから「パーティション移動/サイズ変更」をクリックします。または、右クリックメニューから「移動/サイズ変更」を選択することもできます。

ステップ2：ポップアップウィンドウで、青いハンドルは選択したパーティション、空白の領域は空き領域を表します。ここで両者のサイズと位置を調整できます。

パーティションハンドル全体を空き領域に向かってドラッグして「OK」をクリックします。

ステップ3：メインインターフェイスに戻ったら、選択したパーティションの位置が変更されたことをプレビューできます。その後、「適用」をクリックして変更を適用してください。

ディスクの管理を開き、空き領域が未割り当て領域になったことがわかります。下図はその様子です。

方法3：既存のパーティションを拡張する

多くの場合、空き領域を未割り当て領域に変換する目的は、プライマリ パーティションを拡張することです。ディスク管理ツールでは、空き領域は拡張パーティションにあり、プライマリパーティションを直接拡張することができないため、先ず未割り当て領域に変換する必要があります。しかし、MiniTool Partition Wizardを使用すると、この制限を簡単に回避し、拡張パーティション内の空き領域を直接使用してプライマリパーティションを拡張できます。

ステップ1：MiniTool Partition Wizardのディスクマップから拡張するパーティションを選択し、左のアクショ ンペインから「パーティション拡張」をクリックします。

ステップ2：「以下の空き領域から」のドロップダウン メニューから空き領域を選択し、下の青いスライダー バーをドラッグしてサイズを調整します。次に、「OK」をクリックして確定します。

ステップ3：メインインターフェイスに戻ると、ターゲット パーティションが拡張されていた効果をプレビューできます。問題がなければ、「適用」をクリックして変更を適用します。

Windowsで空き領域を未割り当て領域に変換したいですか？MiniTool Partition Wizardを使えば、このタスクを簡単に完了できます。Twitterでシェア

変換した未割り当て領域を管理する方法

拡張パーティション内の空き領域を未割り当て領域に変換したら、新しいプライマリ パーティションを作成してデータの保存に使用できます。次に、未割り当て領域で新しいパーティションを作成する方法を紹介します。

方法1：ディスクの管理でパーティションを作成する

1. ディスクの管理を開き、未割り当て領域を右クリックして「新しいシンプル ボリューム」を選択します。
2. 「次へ」をクリックします。
3. ボリューム サイズを指定して「次へ」をクリックします。
4. ドライブ文字またはパスを割り当て、「次へ」をクリックします。
5. 新しいパーティションのファイル システム、アロケーション ユニット サイズ、ボリューム ラベルなどの設定を構成し、「クイック フォーマットする」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。
6. 「完了」をクリックして操作を完了します。

方法2：MiniTool Partition Wizardでパーティションを作成する

MiniTool Partition Wizardはディスクの管理よりもっと豊富な機能を備えており、より簡単に新しいパーティションを作成できます。以下の手順に従って操作してください。

MiniTool Partition Wizard Freeクリックしてダウンロード100%クリーン＆セーフ

1. MiniTool Partition Wizard を起動してメインインターフェイスに入ります。
2. 未割り当て領域を右クリックして、操作メニューから「新規作成」をクリックします。
3. 次のウィンドウでパーティションラベル、パーティションタイプ、ファイルシステム、ドライブレター、クラスタサイズ、サイズ、場所などのパーティション設定を行います。
4. 「OK」と「適用」をクリックして操作を実行します。

ハードディスク上の未割り当て領域を再配置する方法

この記事はハードドライブ上未割り当て領域の基本知識と管理する方法を紹介しました。

もっと見る

結語

この記事では、Windowsで空き領域を未割り当て領域に変換する方法を紹介します。Windowsの標準ツールであるディスクの管理を使えば、拡張パーティション全体を削除する必要があります。より機能豊富なサードパーティ製ソフトウェアのMiniTool Partition Wizardを使用すると、拡張パーティションの削除はなく簡単に目的を達成できます。ぜひ試してみてください。

また、MiniTool Partition Wizardの使用中に何かご不明な点やご意見がございましたら、お気軽に[email protected]までご連絡ください。