Ext4 ファイルシステムとは
Ext4 (Fourth Extended File System) は、Ext3 の後継として開発されたLinux 用のジャーナリングファイルシステムです。DebianやUbuntuをはじめ、多くのLinuxディストリビューションでデフォルトのファイルシステムとして採用されています。
理論的には、Ext4ファイルシステムは、以下がサポートできます:
- 最大64ゼタバイト(ZiB)のボリューム
- 標準的なブロックサイズ(4 KiB)の場合、最大16テラバイト(TiB)の個別ファイル
- クラスターサイズが64 KiBの場合、最大1エクサバイト(EiB)のボリューム
ただし、範囲形式の制限により、実際の上限は1エクサバイト(EiB)となります。
Ext4はExt2および Ext3 と下位互換性があるため、パフォーマンスを向上させるために Ext4 としてマウントできます。
Ext4は、遅延割り当て(delayed allocation)テクノロジーを使用しており、データがタイムリーにディスクにフラッシュされるよう設計されています。これにより、大量のデータを一度に効率的に割り当てることが可能です。
さらに、Ext4のもう1つの利点として、1つのディレクトリ内に作成できるサブディレクトリの数に制限がない点が挙げられます。これに対し、Ext3ではサブディレクトリの数が32,000に制限されています。
しかし、Ext4ファイルシステムにもいくつかの制限があります。例えば、「安全な削除」ファイル属性をサポートしていないため、機密データを削除した後でも、ファイルシステムジャーナルにそのデータが残る可能性があります。また、遅延割り当て機能を使用しているため、データがディスクに書き込まれる前にシステムがクラッシュしたり、電源障害が発生したりする場合、データが失われるリスクがあります。
前述のように、Ext4はLinux用のファイルシステムであり、WindowsではExt4パーティションが認識されず、データにアクセスすることもできません。WindowsではExt4パーティションに直接アクセスしたり、ドライブをExt4としてフォーマットしたりすることもできません。WindowsでExt4パーティションに対して可能な唯一の操作は、そのパーティションを削除することです。
さて、WindowsでExt4パーティションを削除するにはどうすればよいでしょうか? 読み続けてください。
Windows 11/10でExt4パーティションを削除する方法
この部分で、Windows 11/10でExt4 パーティションを削除する3つの便利な方法を紹介します。Windowsの組み込みツールである「ディスクの管理」と「Diskpart」を使ってこれが行えます。また、専門的なディスク管理ツール「MiniTool Partition Wizard」を使用して削除できます。
これらのツールはすべて無料ですが、Windowsの組み込みツールでは、MiniTool Partition Wizardほど多くの機能は提供されません。
方法1:「ディスクの管理」を利用する
Windowsの組み込みツールである「ディスクの管理」を使用して、Ext4パーティションを簡単に削除できます。「ディスクの管理」では、Ext4 パーティションはRAWパーティションで表示されます。ガイドは次のとおりです。
- スタートメニューを右クリックして、「ディスクの管理」を選択します。
- 削除するExt4パーティションを右クリックして、「ボリュームの削除」を選択します。
- 「はい」を選択して削除プロセスを確認します。
方法2:Diskpartを利用する
Windowsの組み込みツールDiskPartを使用して、Ext4パーティションを削除することもできます。手順は次のとおりです。
ステップ1:「Win + R」キーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」ボックスを開きます。「cmd」と入力して「Enter」キーを押します。
ステップ2:WindowsでExt4パーティションを削除するには、次のコマンドをそれぞれ入力します。
- diskpart
- list disk
- select disk 〇 (〇をExt4パーティションを含むディスクの番号に置き換えてください)
- list partition
- select partition 〇 (〇をExt4パーティションの番号に置き換えてください)
- delete partition
ステップ3:「exit」と入力して「コマンドプロンプト」ウィンドウを閉じます。
方法3:MiniTool Partition Wizardを利用する
MiniTool Partition Wizardはプロフェッショナルなパーティションマネージャです。パーティションの削除だけでなく、パーティションの拡張、結合、フォーマット、および「ディスクの管理」では提供されないその他のパーティション管理機能の実行にも役立ちます。
更に、ハードドライブのクローン作成、データ損失なしでMBRからGPTへの変換、ハードドライブからのデータ回復、USBメモリのフォーマット、ハードドライブでのパーティション分割など、行える操作が様々あります。
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それでは、下のガイドに従って、MiniTool Partition Wizardを使用してWindows上のExt4パーティションを削除しましょう。
ステップ1:このソフトウェアを PC にダウンロードしてインストールします。その後、起動してメインインタフェースに入ります。
ステップ2:「パーティション削除」機能を有効にするには、リストされている方法から好みの方法を選択してください。
- 削除したいExt4パーティションを選択し、左側のアクションメニューから「パーティション削除」をクリックします。
- 削除したいExt4パーティションを右クリックし、コンテキストメニューから「削除」をクリックします。
ステップ3:その後、メインインタフェースに戻ります。ここで、元のExt4パーティションが未割り当て領域になっているのが確認できます。ただし、この時点では、MiniTool Partition Wizardが提供するプレビューの段階であり、まだ操作は実行されていません。操作を最終的に実行するには、「適用」ボタンをクリックして変更を許可し、「はい」をクリックして操作を確認する必要があります。
結語:
本記事を読んだ後、MiniTool Partition Wizard または Windows 組み込みツールを使用して、Windows 11/10でのExt4 パーティションを削除する方法を理解したでしょう。MiniTool Partition Wizard は無料で、「ディスクの管理」より更に多くの機能が備えている豊富なツールであるため、必要があれば、ぜひお試しください。
MiniTool Partition Wizard の使用中に問題が発生した場合は、[email protected]までお気軽にお問い合わせください。できるだけ早く返信いたします。