テスラ(Tesla)の概要
テスラ(Tesla)は、バッテリー式電気自動車(BEV)、家庭用からグリッド規模までの据え置き型バッテリーエネルギー貯蔵装置、ソーラーパネル、ソーラーシングルなどの関連製品やサービスを設計・製造・販売する、アメリカの多国籍自動車およびクリーンエネルギー企業です。
同社は2008年に最初の車種の生産を開始し、2020年7月以降、世界で最も価値のある自動車メーカーとなっています。執筆時点で、テスラの車種ラインナップは以下の通りです。
- テスラ・ロードスター(2008年発売):テスラ初の市販車で、全電動の2人乗り(4人乗り可能)スポーツカーです。ロータス・エリーゼをベースに開発され、高性能なリチウムイオンバッテリーを搭載していました。2008年から2012年まで生産され、約2,450台が販売されました。
- Model S(2012年発売):モデルSは、リフトバックスタイルを採用したフルサイズの高級電気自動車(EV)で、デュアルモーターの全輪駆動レイアウトを備えています。このモデルは、2012年と2013年に数々の自動車賞を受賞し、2015年と2016年には世界で最も売れたプラグイン電気自動車となりました。
- Model X(2015年発売):モデルXは、デュアルモーターまたはトライモーターの全輪駆動レイアウトを備えた中型高級クロスオーバーSUVで、5人乗り、6人乗り、7人乗りの構成が選べます。後部座席のドアは「ファルコンウィング」と呼ばれる関節式のデザインで、垂直に開くのが特徴です。モデルXはモデルSより車高が高く、SUVとしての機能が強化されています。
- Model 3(2017年発売):モデル3は、ファストバックスタイルの中型セダンで、デュアルモーター全輪駆動またはシングルモーター後輪駆動の構成があります。モデルSやモデルXと比べると、モデル3は低価格なエントリーモデルとして位置付けられています。2018年から2021年にかけて、世界で最も売れた電気自動車となりました。
- Model Y(2020年発売):モデルYは、モデル3をベースにした中型クロスオーバーSUVで、シングルモーター後輪駆動またはデュアルモーター全輪駆動の構成が選べます。5人乗りと7人乗りのオプションがあり、2023年第1四半期にはトヨタ・カローラを超えて、世界で最も売れた車となりました。
- Semi(セミ)(2022年発売):テスラ・セミは、複数のモーターを搭載した後輪駆動のクラス8セミトラックで、本格生産は2025年後半に予定されています。テスラは、セミが一般的なディーゼル大型トラックの約3倍のパワーを持ち、航続距離は最大500マイル(約800km)に達するとしています。
- Cybertruck(サイバートラック)(2023年発売):サイバートラックは、フルサイズの電動ピックアップトラックで、後輪駆動、デュアルモーター全輪駆動、トライモーター全輪駆動の3種類のモデルがあります。EPA推定航続距離はモデルによって異なり、最大で約340マイル(約550km)となっています。
TeslaにはSSDが必要ですか?
Teslaはストレージを拡張するためのUSBポートを提供しています。一般的に、USB メモリ、SDカード (SD カードリーダー付き)、またはポータブルSSDを車に接続することができます。
USB ドライブにはどのようなコンテンツが保存されますか?
TeslaにSSDが必要かどうかを判断するには、まずTeslaのストレージデバイスがどのようなコンテンツを保存するのかを理解する必要があります。
一般的に、メディア機能やダッシュカム機能を使用する場合、USBドライブが必要になることがあります。
メディア機能
Teslaでは、ストリーミングサービスを利用して音楽が再生できるほか、USBデバイスに保存された音楽を再生することも可能です。USBフラッシュドライブをUSBポートに挿入し、「メディアプレーヤー」→「USB」をタッチした後、再生したいフォルダーを選択すると、USB内のメディアを再生します。
ダッシュカム機能
ダッシュカム機能では、走行中の車両周囲の映像を録画し、フォーマット済みのUSBフラッシュドライブに保存できます。ダッシュカムを有効にするには、「コントロール」→「安全」→「ダッシュカム」 をタッチします。これにより、運転するたびにダッシュカムが自動的に作動します。
また、映像の保存方法として以下の3つから選択できます。
- 自動:ダッシュカムは、衝突やエアバッグの展開など、安全に関わる重要なイベントをTeslaが検出した際に、映像を自動的にUSBドライブに保存します。このモードは、衝突の衝撃、エアバッグの展開、車両の電源状態などによって影響を受ける可能性があります。
- 手動:ダッシュカムのアイコンを手動でタップすると、直近の10分間の映像をUSBドライブに保存します。
- クラクション時:クラクション(ホーン)を押すと、直近の10分間の映像がUSBドライブに保存されます。この機能は、自動保存や手動保存と同時に有効にすることも可能です。
また、テスラには「セントリーモード」と呼ばれる機能があり、駐車中に車両の周囲の様子を監視することができます。車がロックされている状態で脅威を検出すると、車両のカメラが自動で録画を開始し、アラームが作動します。この機能を有効にするには、
「コントロール」→「安全とセキュリティ」→「セントリーモード」をタップしてください。
録画された動画はUSBドライブにどのように保存されますか?
TeslaはUSB ドライブの下に「TeslaCam」という名前のフォルダーを作成します。このフォルダーには通常、以下の3つのサブフォルダーが含まれます。
- 最近のクリップ(Recent Clips):カメラが起動すると、最近のクリップの映像が60分ごとにループしながら記録されます。保存しない限り、映像は1時間ごとに自動的に上書きされます。なお、イベントが記録されると、前方・後方・左側・右側のカメラごとに1つの動画が保存されます。
- 保存したクリップ(Saved Clips):手動または自動で保存された映像がこのフォルダーに保存されます。ダッシュカムで記録したすべての映像がここに含まれます。
- セントリークリップ(Sentry Clips):セントリーモードがアラートまたはアラーム状態を検知すると、そのイベントの直前10分間の映像がこのフォルダーに保存されます。各映像には一意のタイムスタンプが付与されます。
内部ストレージの容量がいっぱいになると、新しい映像を保存するために「Sentry Clips」フォルダー内の最も古い映像が削除されます。また、USBフラッシュドライブの容量がいっぱいになると、セントリーモードとダッシュカムの録画が保存できなくなります。
実際なユーザー体験
一部のテスラユーザーの報告によると、128GBのストレージには約 17 時間の動画、256GBのストレージには約34時間の動画が保存できるようです。USB ドライブのストレージ容量が小さいと、録画データが頻繁に上書きされるため、USBドライブの消耗が早くなる可能性があります。
そのため、多くのテスラユーザーは、高耐久性のSDカードや大容量のポータブルSSDを使用したいと考えています。ただし、一部のユーザーからは、高耐久性のSDカードでもすぐに故障することがあるとの声もあります。
従って、予算に余裕があれば、テスラ専用のSSDを購入するのが最も安心でしょう。
Teslaに適したSSD
一般的に、Teslaには複数のUSBポートが搭載されており、これらのポートはセンターコンソールの前面・背面、グローブボックス内に配置されている場合があります。
2021 年 11 月 1 日以前に製造されたテスラ車の場合、コンソールの背面にある USB 接続は充電専用で、センターコンソールの前面にあるUSBポートはメディア再生やビデオ録画に使用可能です。
また、2021 年 11 月 1 日以降に製造された車両の一部は、センターコンソールの USBポートは充電専用 となっている場合があります。ビデオ録画やメディア再生には、グローブボックス内のUSBポートを使用する必要があります。
特に新しいモデルでは、センターコンソールのUSBポートがデータ転送に対応しているか事前に確認することが重要です。

Sentry Modeやダッシュカムの録画に使用するためのストレージデバイスは、より高速な書き込み速度を必要とします。より高い書き込み速度を持つSSDを選ぶと、より安定した性能が期待できます。
また、ほとんどのSSDがUSB 3.0またはそれ以上の規格に対応しており、USB 2.0でも動作しますが、USB 3.0以上のポートを使うことで、より速いデータ転送速度を実現できます。車両にはUSB 3.0ポートが搭載されている場合も多いので、USB 3.0以上のSSDを選ぶと、データ転送がスムーズになります。
Teslaに適切なSSDを見つけている場合は、次のオプションをご参照ください。
- Tesla SSD (1TB):これはTeslaが提供するSSDであります。洗練された耐久性のあるアルミニウムハウジングに収められており、車内の極端な温度 (-40°C ~ 85°C))、車両の衝撃や振動に耐えることができます。USB 3.1 Gen 2 インターフェースは、最大 2300/1150 MB/秒のシーケンシャル読み取り/書き込み速度を提供します。
- Samsung T7 SSD (1TB/2TB/4TB):USB 3.2 Gen 2インターフェースを搭載し、最大1,050 MB/秒の読み取り速度と1,000 MB/秒の書き込み速度を実現します。さらに、雨、ほこり、落下からの保護機能も備えています。
- Samsung T5 SSD (250GB/500GB/1TB/2TB):このSSDは、Samsung V-NANDフラッシュメモリとUSB 3.1 Gen 2インターフェースを搭載し、最大540 MB/秒の転送速度を提供します。金属設計で、最大2メートルの高さからの落下にも耐えることができます。
- Sandisk ポータブル外付けSSD(500GB/1TB/2TB/4TB/8TB):USB 3.2 Gen 2インターフェースにより、最大1,050 MB/秒の読み取り速度と1,000 MB/秒の書き込み速度を提供します。また、最大3メートルの落下保護とIP65の防水・防塵性能も備えています。
Tesla用のSSDをフォーマットする方法
Tesla用のSSDを選択したら、使用するためにフォーマットする必要があります。SSDのフォーマットはTesla車で行えます。アダプターを通して、SSDをUSB ポートに接続し、「コントロール」>「安全性」>「USBドライブをフォーマット」の順にタッチします。これにより、ストレージデバイスがexFATとしてフォーマットされ、または「TeslaCam」フォルダーと「TeslaTrackMode」フォルダーが作成されます。
でもこの自動車に組み込みのフォーマット機能は様々な問題でフォーマットに失敗した可能性があります。その場合、お使いのコンピューターでSSDをフォーマットしてみましょう。ここで、無料かつ使いやすいフォーマットツール「MiniTool Partition Wizard」をおすすめします。
このソフトウェアは、SSDをFAT32、exFAT、EXT3/4、およびNTFSに無料でフォーマットすることができます。また、FAT32にフォーマットする際に、32GB以下の制限はありません。SSDのパーティションが2TBを超えていない限り、MiniTool Partition WizardがそのパーティションをFAT32にフォーマットできます。ファイルシステムの違いに詳しく理解したい場合、「FAT32、NTFS、exFATの違いとファイルシステムの変換」をお読みください。
以下のガイドに従って、MiniTool Partition WizardでSSDをフォーマットしましょう。
MiniTool Partition Wizard Freeクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ
ステップ1:USBケーブルを使用してポートSSDをPCに接続します。MiniTool Partition Wizardを起動し、SSD 上のパーティションを右クリックします。次に、コンテキストメニューから「フォーマット」を選択します。

ステップ2:ポップアップしたウィンドウで、適切なファイルシステムを選択します (Teslaでは FAT32、exFAT32、EXT3/4 がサポートされており、NTFSはまだサポートされていません)。次に、「OK」をクリックします。

ステップ3:「適用」ボタンをクリックしてフォーマット操作を実行します。

ステップ4:Windowsファイルエクスプローラーを開き、フォーマットしたパーティションに進みます。「TeslaCam」というベースレベルフォルダーを作成します。自動車にトラックモードがある場合は、「TeslaTrackMode」という別のベース レベル フォルダーを作成します。
ステップ5: USB ケーブルを介してSSDをTesla自動車に接続すると、使用できるはずです。
MiniTool Partition Wizardはストレージデバイスのフォーマットに加えて、ハードドライブのクローン、OSの移行、ハードドライブからのデータ復元など、様々な操作が実行できるので、試してみる価値があります。
結語:
この投稿では、TeslaでSSDを使う理由、Teslaに適したSSDのおすすめ、およびTesla用のSSDをフォーマットする方法について説明します。もしPC上でTesla用のSSDをフォーマットする必要がある場合、MiniTool Partition Wizardを試してみましょう。
MiniTool Partition Wizardの使用中に問題が発生した場合は、[email protected]までご連絡ください。できるだけ早くご返信いたします。