USBメモリでコンピューターの速度を上げることができると思いますか?ぜひこの記事をお読み下さい。MiniTool Partition Wizardが、USBメモリをRAMとして使用する方法を解説しています。

USBメモリはデータの保存や転送に使われる外部デバイスというだけでなく、インストールメディアとしてWindowsを再インストールするのにも役立つものです。コンピューターのシステム性能を向上させるために、USBメモリをRAMとして使用することもできます。

USBメモリをRAMとして使用する方法としては、仮想RAMとReadyBoost機能の2つがあります。それでは、詳しく見ていきましょう。

注:
FAT32としてフォーマットされたUSBメモリには、4GB以上の単一のファイルを保存することはできません。4GB以上のファイルを保存したい場合は、USBメモリをNTFSファイルシステムにフォーマットして下さい。

方法1: USBメモリを仮想RAMとして使用する

仮想RAMは、仮想メモリやページングファイルとも呼ばれる、Windows内蔵の機能です。自動的に機能し、物理メモリの最大4倍もの容量を持ちます。そのため、USBメモリを仮想RAMとして使用すると、コンピューターの性能が向上します。

以下の手順を実行して下さい。

ステップ1: Windows 10 PCにUSBメモリを挿入します。

ステップ2: デスクトップで「このPC」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。

ステップ3: コントロールパネルが開いたら、左パネルで「詳細情報」をクリックします。

ステップ4: 「システムの詳細設定」が表示されたら、「詳細」タブの「パフォーマンス」セクションで「設定」をクリックします。

クリック設定

ステップ5: 「パフォーマンスオプション」ウィンドウで「詳細設定」に切り替え、「仮想メモリ」セクションで「変更」をクリックします。

「変更」をクリックします

ステップ6: 「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外し、ドライブの一覧からUSBメモリを選択し、「カスタムサイズ」にチェックを入れます。次に、ページングファイルの初期サイズ最大サイズを入力し、「設定」と「OK」をクリックします。

仮想メモリの設定を変更する

先ほどのウィンドウに戻り、「適用」と「OK」をクリックして変更を保存します。その後、コンピューターを再起動すると、USBメモリが仮想RAMとして使用できるようになります。

関連記事: Windows 10の仮想メモリを別のドライブに移動する方法

方法2: ReadyBoost機能でUSBメモリをRAMとして使用する

ReadyBoostで、USBメモリをRAMとして使用することも可能です。

ReadyBoost(コードネームEMD)は、Microsoftが開発したディスクキャッシュソフトウェアコンポーネントで、Windows Vista以降のバージョンに搭載されています。USBメモリなどのNANDメモリ大容量ストレージデバイスをメモリキャッシュとして使用することで、コンピューターの性能を向上させます。

注:
SSDを搭載しているコンピューターはUSBメモリ以上の速度を発揮できるため、ReadyBoost機能は必要ありません。

その方法を知りたい方は、次のチュートリアルを実行して下さい。

ステップ1: USBメモリをコンピューターに接続したままにします。

ステップ2: 「このPC」アイコンをダブルクリックしてファイルエクスプローラーを開きます。

ステップ3: USBメモリを右クリックして「プロパティ」を開きます。

ステップ4: 「ReadyBoost」タブで「このデバイスを使用する」にチェックを入れ、「システム速度のために予約する領域」のスライダーを動かしてお望みの容量に調整します。USBメモリを他の目的に使用しない場合は、「このデバイスをReadyBoost専用にする」にチェックを入れます。

このデバイスを使用するにチェックを入れる

ステップ5: 「適用」と「OK」をクリックして変更を保存します。

注:
このUSBメモリでのReadyBoostの使用を止める場合は、「このデバイスを使用しない」にチェックを入れて下さい。

その後、Windowsを再起動して変更を反映させます。

おまけ: Windows 10でReadyBoostを監視する方法

ReadyBoostキャッシュのパフォーマンスを監視し、Windowsの速度がどれぐらい上がったかを調べる方法について解説します。これには、Windowsパフォーマンスモニターを使用します。

ステップ1: 「このPC」を右クリックし、「管理」を選択して「コンピューターの管理」を開きます。

ステップ2: 左パネルで「パフォーマンス」→「モニターツール」→「パフォーマンスモニター」をクリックします。

ステップ3: 緑色の「+」ボタンをクリックして、ReadyBoostカウンターをモニターに追加します。

パフォーマンスモニターを開く

ステップ4: 次のウィンドウが表示されたら、「使用可能なカウンター」から「ReadyBoostキャッシュ」を選択し、「追加」をクリックして「追加されたカウンター」の一覧に登録します。その後、「OK」をクリックして変更を保存します。

ReadyBoost カウンターをパフォーマンス モニターに追加

これで、Windows 10でReadyBoostキャッシュの使用状況の統計を確認できるようになりました。

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