LGA 115x CPUについて
LGA 115x CPUはLGA (Land Grid Array) 115xシリーズのソケットに対応したCPUで、これにはLGA 1151、LGA 1150、LGA 1155、LGA 1156が含まれます。
LGA 1151(ソケット H4)
LGA 1151は、2つの改良版が存在するIntelマイクロプロセッサ互換のソケットです。バージョン1はIntelのKaby LakeとSkylakeチップセットの両方に、バージョン2はCoffee Lakeチップセットのみに対応しています。
バージョン1ソケット用のLGA 1151マザーボードはDDR4メモリ、DDR3(L)メモリに対応しており、その一部はUniDIMMにも対応しています。バージョン2ソケット用のマザーボードは、DDR4メモリのみに対応しています。
LGA 1151はLGA 1150の後継で、CPUパッドと接触する1151本の突起ピンを持っています。ほとんどのLGA 1151ソケットマザーボードは、DVI、HDMI 1.4、DisplayPort 1.2(モデルによって異なる)などのさまざまなビデオ出力に対応しています。
LGA 1150(ソケット H3)
LGA 1150は、IntelのCPUが採用するIntelのマイクロプロセッサソケットです。Haswellマイクロアーキテクチャとその後継であるBroadwellマイクロアーキテクチャに基づいたものです。
LGA 1150はLGA 1155に取って代わるもので、そのマザーボードはVGA、DVI、HDMI(モデルによって異なる)、Intel Clear Video Technologyなど、さまざまなビデオ出力に対応しています。
LGA 1155(ソケット H2)
LGA 1155もIntelのマイクロプロセッサソケットですが、Sandy Bridge(第2世代、32nm、2kシリーズ)とIvy Bridge(第3世代、22nm、3kシリーズ)のマイクロアーキテクチャに基づいています。LGA 1155は、プロセッサパッドと接触する1155本の突起ピンを備えています。 LGA 1156の後継でもあり、後のマザーボードで利用できるようになったセキュアブートはここから始まりました。
LGA 1156(ソケット H)
LGA 1156は、IntelデスクトップCPUソケットの一種で、Socket HやH1とも呼ばれています。LGA 1366とLGA 1156はともに、LGA 775に取って代わる設計となっています。従来、LGA 775などのプロセッサはノースブリッジにあるフロントサイドバスを介して接続されていましたが、LGA 1156以降では接続部分がプロセッサに組み込まれています。
LGA 115x CPUのヒートシンク
マザーボードにヒートシンクを取り付けるための4つの穴は、LGA 1151、LGA 1150、LGA 1155、LGA 1156に合わせた75mm辺の正方形状に配置されています。したがって、冷却システムは4シリーズ内で交換可能です。
LGA 115x CPUの一覧
LGA 115xシリーズと互換性のあるIntelプロセッサはどれ?次のリンクをクリックして、関連するCPUの一覧をIntel公式ウェブページでご覧下さい。
Intelプロセッサシリーズ
こちらがIntelプロセッサの全シリーズです。
- Intel Atomプロセッサシリーズ
- Intel Celeronプロセッサシリーズ
- Intel Coreプロセッサシリーズ: i3、i5、i7、i9など(第1〜第10世代)
- Intel Itaniumプロセッサシリーズ
- Intel Pentiumプロセッサシリーズ
- Intel Quark SoCシリーズ
- Intel Xeon Phiプロセッサシリーズ
- Intel Xeonプロセッサシリーズ
- Intel Movidius Myriadプロセッサシリーズ
- Intel EP80579 統合プロセッサシリーズ
- Intel IOC340 I/Oプロセッサシリーズ
- Intel IOP34x I/Oプロセッサシリーズ
コア数
CPUとプロセッサは、日常ではともにチップセットの一部として扱われていますが、厳密には異なるものです。プロセッサは実際にはCPUコアのことで、シングルタスクを担います。そのため、コア数が増えると、同時に複数のタスクを実行できるようになります。現在、消費者向けのCPUは2〜8コアが一般的ですが、ワークステーションやデータベースのCPUでは最大18コアまで利用できます。
最大ターボ周波数/プロセッサベース周波数
Intel Turbo Boost Technologyを使用することで、Intelプロセッサをオーバークロックしてベース周波数よりも高い周波数で動作させることが可能です。CPUのオーバーヒートさえ防げれば、安心してプロセッサを高速化できます。
キャッシュ
プロセッサキャッシュは、CPUがメインメモリからデータにアクセスする時間とエネルギーの平均処理コストを削減するために使用するハードウェアキャッシュメモリです。メインメモリよりもプロセッサコアに近い位置にある、小型で高速なメモリです。CPUキャッシュは、頻繁に使用されるメインメモリの場所からデータのコピーを保存します。
LGA 1151 CPUや他のLGA 115xシリーズのプロセッサについてもっと知りたい場合は、コメント欄にお寄せいただくか、[email protected]までお問い合わせ下さい。