DellのPCをお使いですか?PCの性能、セキュリティ、互換性を向上させるために、BIOSの更新が必要になることがあります。しかし、BIOSの更新は時に失敗に終わる場合があります。MiniTool Partition Wizardのこの記事では、DellのBIOS更新に失敗した場合の対処法をご紹介します。
DellのBIOS更新に失敗
Latitude 5289 2in1のBIOSを1.13から現行の1.21に更新したいのですが、どうやっても失敗します。画面には「Updating your firmware. Do not power down your system(ファームウェアを更新中です。システムの電源を切らないで下さい)」「Firmware Update failed. Rebooting your system(ファームウェア更新が失敗しました。システムを再起動します)」と表示されます。— Dell community
BIOSは、マザーボード上のROMチップに搭載されている一連のプログラムです。PCがOSに入る前に実行され、コンピューターの下層で直接ハードウェアの設定と制御を行います。BIOSを更新することでバグが修正され、ハードウェアの互換性、PCの性能、セキュリティ、安定性が向上します。
現在では、BIOSの更新プロセスは非常に簡単になっていますが、さまざまな原因で失敗することがあります。一部のユーザーからも、DellのBIOS更新に失敗したという報告が寄せられています。さて、この問題を解決するにはどうすれば良いでしょうか?
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DellのBIOS更新に失敗した場合の対処法
DellのBIOS更新に失敗した場合、2つのケースが考えられます。
- BIOSの更新に失敗してもPCにダメージを与えることはなく、正常に動作する
- 電源の不具合などが原因でBIOSの更新に失敗し、PCが起動しない
DellのBIOS更新に失敗したら、次の方法を試して問題を解決して下さい。
対処法1: BIOSを順にインストールする
最初のケースのみに対して実行可能です。一部のユーザーから、この方法でBIOSの更新に成功したという報告がありました。BIOSを更新するとき、最新のバージョンをいきなりインストールするのではなく、最新のバージョンに行き着くまで順番にインストールしていきます。
対処法2: USBメモリからBIOSを更新する
BIOS更新に失敗した場合、USBメモリを通じて更新することも可能です。この方法でBIOSの更新に成功したという報告も寄せられています。。こちらがそのガイドです。
- ブータブルUSBメモリを作成します。BIOSファイルは実行ファイルなので、OS上で実行しなければなりません。ブータブルUSBメモリの作成には、Dell Diagnostic Deployment Package(DDDP)やRufusなどのツールを使用します。
- お使いのモデルに適した正しいBIOSファイルをダウンロードし、そのファイルをUSBメモリに保存します。将来的に使用できるようにするため、BIOSの実行ファイルの名前を書き留めておいて下さい。
- PCの電源を切り、USBメモリを接続します。
- PCを再起動し、Dellのロゴが表示されたらF12を押します。すると、ブートメニューが開きます。
- USBストレージデバイスを起動デバイスとして選択し、Enterを押します。
- USBメモリのOSにグラフィカルユーザーインターフェースがある場合は、BIOSファイルをダブルクリックしてBIOSを更新できます。そうでない場合は、コマンドプロンプトにBIOSファイル名(xxx.exe)を入力し、Enterを押して実行します。
対処法3: BIOSの復元
BIOSが破損してPCの起動ができなくなった場合は、BIOSの復元をお試し下さい。
- PCを再起動します。
- BIOSリカバリー画面が表示されるまでCtrl + Escを押し続けます。
- Ctrl + Escを離します。
- BIOSリカバリー画面で「Reset NVRAM」を選択し、Enterを押します。
- 「Disabled」を選択し、Enterを押して現在のBIOS設定を保存します。
- 「Recovery BIOS」を選択し、Enterを押すと復元プロセスが開始されます。