Windowsなどのオペレーティング システムをコンピュータにインストールする場合、多くのユーザーはブート可能なUSBフラッシュ ドライブを使用して行うことになります。そこで、MiniTool Partition Wizardのこの記事では、Windowsインストール用の起動可能なUSBフラッシュドライブを簡単に作成できるソフトウェア「WinToFlash」を紹介したいと思います。

WinToFlashについて

以前、ユーザーは通常WindowsのインストールCDを購入し、コンピュータのCD-ROMドライブからCDを読み込んでシステムをインストールすることになります。しかし現在では、ほとんどのノートパソコンやデスクトップパソコンから光学ドライブ(CD/DVD ROMドライブ)のコンポーネントが取り除かれております。この場合、Windows をインストールするにはどうすればよいでしょうか? この問題を修正するには、Windows オペレーティング システムを含む起動可能な USB フラッシュ ドライブを作成するだけです。

ブータブルメディアとしてのUSBドライブは、低コスト、携帯性、耐久性、幅広い互換性を備えており、CD/DVD ROMインストールメディアよりも人気があります。現在ほとんどのユーザーはこのツールを使ってWindowsをインストールしています。

ブート可能なUSBフラッシュドライブを作成するには、便利で使いやすいツールがたくさんあります。 例えば、Windows 10メディア作成ツール、コマンドプロンプト、またはサードパーティ製ソフトウェアを使うことができます。詳しくは、こちらの記事「Windows 10でブータブルUSBを作成する方法」をご覧ください。そして、以下では、信頼性の高いサードパーティ製アプリNovicorp WinToFlashをご紹介します。

Novicorp WinToFlash とはどのようなソフトウェアですか? 前述したように、これは USB フラッシュ ドライブを起動可能なデバイスにするために使用できるツールです。 以下のようなメリットがあるので、多くのユーザーに愛用されております。

  • ユーザー インターフェースのデザインがシンプルで使いやすい
  • 多言語に対応
  • Windowsのすべてのエディション(Home、Professional、Flagshipなどを含む)とほぼすべてのバージョン(古いWindows XPから最新のWindows 10 32ビットおよび64ビットまで)をサポート
  • 2つ以上のオペレーティングシステムを含むブータブルUSBフラッシュドライブの作成が可能

以上がWinToFlashの基本情報です。 では、この便利なソフトウェアを使い始める方法を見てみましょう。

ステップ1:Webブラウザを開き、公式サイトからWinToFlashをダウンロードします。

ステップ2:ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックして実行します。

ステップ3:ポップアップウィンドウで、WinToFlashツールをインストールする場所を選択し、「次へ」をクリックして続行します。

インストール先を選択

ステップ4:「スタート メニュー」フォルダを選択し、「次へ」をクリックします。

ステップ5:デスクトップにショートカットを表示できるようにするには、「デスクトップ上にアイコンを作成する」にチェックを入れ「次へ」をクリックします。

ステップ6:インストールの準備が整いたので、「インストール」をクリックしてインストール処理を開始します。

インストール準備完了

ステップ7:インストール処理が完了したら、「完了」ボタンをクリックしてWinToFlashは自動的に起動されます。

ステップ8:最初の歓迎画面が表示され、「次へ」をクリックします。

ステップ9:次のウィンドウで、「EULAに同意します」にチェックを入れて同意し、「次へ」をクリックします。

ステップ10:「有料ライセンス」を選択して「次へ」をクリックします。

ステップ11:「選択」をクリックしてインストール フォルダからライセンスキー ファイル(「.nkey」が続くファイル)を選択し、「次へ」をクリックします。その後、画面の指示に従ってプロセスを完了します。

提示:
ライセンスキーは通常Novicorp WinToFlashComponentsフォルダの下にあり、非商用ユーザーは無料です。
キー ファイルの選択

これで、WinToFlashを使用して、必要に応じてシングルブートUSBフラッシュドライブまたはマルチブートフラッシュドライブを作成することができます。しかし、その前に準備しなければならないことがあります。詳細は次のパートに進んでください。

WinToFlashでブータブルUSBを作成する前の準備作業

WinToFlashでブータブルUSBドライブを作成するには、USBフラッシュドライブとWindowsインストール ディスクまたはISOファイルを用意する必要があります。そして、USBフラッシュドライブについて、以下のこと行いましょう。先ずは、USBフラッシュドライブ上のデータをバックアップしてください。次に、それをFAT32ファイルシステムにフォーマットしてください。詳細手順を見てみましょう。

USBフラッシュドライブをバックアップする(オプション)

USBフラッシュ ドライブをブータブルメディアにするプロセスでは、その上のすべてのデータが消去されます。したがって、重要なファイルがある場合は、書き込み処理の前にUSBフラッシュドライブをバックアップしておく必要があります。USBドライブが空くの場合や、その上のデータがそれほど重要でない場合は、この手順を無視して次の手順に進んでください。

データをバックアップする場合、ファイルを次々に転送していると時間がかかることがあります。そこで、データのバックアップをより速く完了するために、パーティションやドライブ全体をコピーできるサードパーティ製ソフトウェアを使用することをお勧めします。

MiniTool Partition Wizardは良い選択です。プロなディスク マネージャーとして、簡単かつ迅速にUSBフラッシュドライブ全体をバックアップするのに役立ちます。詳しい手順は次のとおりです。

提示:
ローカルドライブに十分な未割り当て領域があれば、データを直接にローカルにバックアップすることができます。そうでない場合は、外付けドライブが必要です。

ステップ1:下のボタンをクリックしてMiniTool Partition Wizardをダウンロードします。

MiniTool Partition Wizard Freeクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ

ステップ2:ダウンロードされたインストーラーをダブルクリックしてインストールします。

ステップ3:用意したUSBドライブをPCに接続した上、MiniTool Partition Wizardを起動してメインインターフェイスを表示します。

ステップ4:USBドライブのパーティションを強調表示し、左側のアクションパネルから「パーティション コピー」をクリックします。

または、パーティションを右クリックして、操作メニューから「コピー」オプションを選択することもできます。

「パーティション コピー」を選択

ステップ5:次のウィンドウで、コピーしたデータを保存する場所(別のディスク上の未割り当て領域である必要)を選択します。「次へ」をクリックして続行します。

コピー先を選択

ステップ6:スライダーをドラッグし、コピーされたパーティションのサイズと場所を指定して「完了」をクリックします。

ステップ7:メインインターフェイスの「適用」をクリックして、保留中の操作を実行します。

「適用」を選択

お使いのUSBフラッシュ ドライブがFAT32の場合、次のセクション(WinToFlashを使ってブータブルUSBを作成する方法)に進んでください。そうでない場合は、以下の手順に従ってドライブをフォーマットしてください。

USBフラッシュ ドライブをフォーマットする

USBフラッシュ ドライブのファイルシステムをFAT32にフォーマットするには、MiniTool Partition Wizardを使用することをお勧めします。

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提示:
ファイルシステムの違いについては、こちらの記事「FAT32、NTFS、exFATの違いとファイルシステムの変換」をお読みください。

ステップ1:MiniTool Partition Wizardを起動してそのメインインターフェイスに入ります。

提示:
新しいUSBドライブでブータブルUSBを作ろうと思っているなら、FAT32パーティションを新規作成してください。

ステップ2:画面下部のディスクマップからUSBフラッシュドライブ上のパーティションを右クリックし、「フォーマット」を選択します。

または、フォーマットしたパーティションを強調表示し、左側のアクションパネルから「パーティション フォーマット」をクリックすることもできます。

「パーティション フォーマット」をクリック

ステップ3:ポップアップウィンドウで、ファイルシステムにFAT32を選択し、「OK」をクリックします。

ステップ4:メインインターフェイスに戻り、「適用」をクリックして変更を実行します。

これらのプロセスが完了したら、WinToFlashを使用してブート可能なUSBフラッシュドライブを作成することができます。

WinToFlashでブータブルUSBドライブを作成する方法

シングルブートUSBドライブの作成手順は、マルチブートUSBドライブの作成手順とは若干異なります。以下に詳しく説明します。

シングルブートUSBドライブの作成方法

Windows OSを再インストールしたい場合、WinToFlashを使えばブート可能なUSBドライブを作成することができます。詳細手順は以下のとおりです。

ステップ1:USBドライブをコンピュータに接続した上、WinToFlashを起動します。

ステップ2:「Windows セットアップ起動可能 USB ウィザード」の緑色のチェックマークをクリックします。これでWinToFlashウィザードが起動しますので、「次へ」をクリックして続行します。

緑色のチェックマークをクリック

ステップ3:Windowsセットアップの転送元として、2番目のオプション「I have ISO image or archive (like ZIP, RAR, DMG, etc.) somewhere」を選択して「次へ」をクリックします。

提示:
起動可能なWindowsディスクをお持ちの場合は、最初のオプション「I have CD inserted into my computer, I extracted files from image to a folder or I copied files from somewhere to a folder」をしてください。
ファイルのソースを選択

ステップ4:次のウィンドウで、「Windowsファイル パス」のISOイメージファイルを選択してから、USBドライブを選択します。

ステップ5:完了したら、「次へ」をクリックして続行します。

提示:
ソフトウェア起動後にUSBメモリーを接続した場合、正しく表示されないことがあります。 この場合、「リフレッシュ」をクリックし、コンピュータにUSBを再度認識させてください。
Windowsファイル パスを選択

ステップ6:「準備完了」ウィンドウが表示されますので、画面上のパラメータに問題がないことを確認してください。

ステップ7:「次へ」をクリックして操作を確定します。

ステップ8:USBフラッシュドライブに重要なデータがないことを確認し、フォーマットの警告がポップアップしたら「続行」をクリックします。次に、使用許諾契約の条項に同意し、「続行」をクリックしてWindowsブータ ファイルの書き込みを開始します。

ステップ9:プロセスが終了したら、「終了」をクリックします。

マルチブートUSBドライブの作成方法

WinToFlashでは、USBドライブの容量が十分であれば、最大50のブート可能なセットアップやソフトウェアをUSBデバイスに追加することができます。したがって、複数のオペレーティングシステムを同時にUSBフラッシュドライブに保存したい場合、以下の手順に従って操作してください。

ステップ1:USBデバイスをPCに接続し、WinToFlashを起動します。

ステップ2:Multiboot USBドライブ作成メニューの「Mul」アイコンをクリックします。

ステップ3:次のウィンドウで、ISOイメージファイルをリストに追加します。以下の作業を行う必要があります。

  1. 追加」をクリックします。
  2. 新しいアイテムの追加」ウィンドウがポップアップ表示されますので、アイテムの種類を選択し、「次へ」をクリックします。
  3. ISOイメージを選択し、「追加」をクリックしてISOイメージをリストに追加します。
  4. 上記の手順を繰り返して、必要なイメージをすべて追加します。
提示:
イメージ ファイルを削除する必要がある場合は、ターゲット ファイルを選択して「削除」をクリックします。
「追加」をクリック

ステップ4:必要なイメージ ファイルをすべて追加したら、「実行」をクリックして、選択したすべてのISOイメージをUSBフラッシュドライブに書き込みます。

結語

この記事は、WinToFlash を使用してブート可能な USB ドライブを自分で作成する方法を紹介しています。ご参考になされましたら幸いです。また、他にも同類の優れたソフトがあれば、次のコメントセクションで共有してください。なお、MiniTool Partition Wizardの使用中に何かご不明な点やご意見がございましたら、お気軽に[email protected]までご連絡ください。

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