RAID6とRAID10のどちらを選ぶべきか?もし RAID 6 と RAID 10 の違いがわからないなら、ぜひこのMiniToolの記事をご覧ください。この記事では、RAID 6とRAID 10の詳細と違いを説明し、データを保護し、パソコンの正常動作を保証する方法を提供します。
最近RAID 6とRAID 10についてよく読んでいるのですが、弊社が間もなく導入するサーバーにどちらを選べきか、早急に決断しなければなりません。私は、RAIDを1つの大きなRAID 6ボリューム(使用可能なストレージが約7.4TB)として構成し、Windows内で1x 300 GBパーティションと1x~7TBパーティションに分割しました。この設定は最適でしょうか?それとも、RAID10にした方がいいでしょうか?— community.spiceworks.com
サーバーを構築する際には、RAID6やRAID1+0(RAID10とも呼ばれる)の使用を検討することがあります。RAID6とRAID1+0、どちらが良いでしょうか?これがこの記事のテーマ:RAID 6とRAID 10の比較
RAID6、RAID10とは
RAID 10
RAID 10とは?RAID 10はRAID 1+0とも呼ばれ、RAID 1とRAID 0を組み合わせたものです。少なくとも4台のディスク(偶数)が必要です。RAID10を作成するには、まず、2つのRAID 1ミラーボリュームを作成します。そして、この2つのRAID1ミラーボリュームを使用してRAID0ストライプボリュームを作成する必要があります。構造は次の図のように示されています。
RAID 0とRAID 1に馴染みのない方もいらっしゃると思いますが、ここではそれらを簡単に紹介します。
- RAID 0(ストライプボリューム):少なくとも2つのディスクを1つの大きなボリュームに結合することで、ディスク容量を増やし、同時にパフォーマンスを向上させることができます(データを複数のディスクに分散して配置することにより)。ただし、データの冗長性がありません。
- RAID 1(ミラーボリューム):偶数のディスクで構成されています。これらのディスクのうち、データの冗長性を実現するため、半分をバックアップするために使用されます。ただし、これにより書き込み速度が遅くなり、使用可能な領域が半分になります。
RAID 1とRAID 0を組み合わせたRAID 1+0は、複数のディスクにデータを並行して読み書きすることで、アクセス速度を向上させるだけでなく、各ディスクのバックアップを作成することで、データの冗長性を確保します。ただし、使用可能な領域の半分も削減されます。
RAID 6
RAID 6への理解を深めていただくために、RAID 6を紹介する前に、まずRAID 5を紹介しております。
RAID 5は少なくとも3つのディスクが必要で、「パリティチェック」方式でデータの冗長性を確保します。3つのディスクでRAID5を作成すると、構造は次の図のようになります。
1つのディスク(特定のディスクではない)はパリティビットの保存に使用されますが、他のディスクはデータ(ストライプボリュームなど)の保存に使用されます。上の図が示すように、パリティビットはすべてのディスクにランダムに保存されます。
パリティビットは他のディスクデータにつながり、他のディスクに保存されているデータに従って生成されます。計算式は次のとおりです。
AP =A1⊕A2
APはパリティビットの略です。A1とA2は、それぞれ2データビットを表します。記号「⊕」は、数学演算子であるXOR(排他的論理和)を表します。 A1とA2の間のデータが失われた場合、残りのデータとパリティビットを利用して正しいデータを再構築できる。たとえば、A1が失われた場合、具体的な復元式は次のようになります。
A1 =A2⊕AP
ただし、2つのディスクに障害が発生すると、RAID5はデータを再構築できません。この問題を解決するために、RAID6が必要になります。
任意の2つのディスクに障害が発生してもデータが復元できるRAIDであるRAID6には、2つのパリティブロックがあります。したがって、少なくとも4台の物理ディスクが必要です。4台の物理ディスクで構成されている構造は次の図のようになります。
2つのディスクはパリティビット(PとQパリティ)を保存するために使用され、他のディスクはデータ(ストライプボリュームなど)を保存するために使用されます。 RAID 6では、パリティ式は次のとおりです。
AP =A1⊕A2
AQ = GF(A1)⊕GF(A2)
1つのディスクでのみデータエラーやデータ損失が発生した場合、復元式はRAID5と同じです。2つのディスクでデータエラーまたは損失が発生するだけ、連立方程式を作成するため、Qパリティ(GFアルゴリズム)が必要です。GFは数学的なアルゴリズムであるガロア体の略です。
RAID 10 vs RAID 6
RAID10とRAID6の動作メカニズムを学んだ後、それらの違いを見ていきましょう。
RAID6とRAID10:ディスク使用率
- RAID 10:RAID 10がいくつのディスクで構成されていても、RAID 10アレイの半分の容量は常に保護(バックアップ)専用になるため、ディスクの半分のスペースしか使用しません。
- RAID 6:そのディスク使用率は50%以上です。RAID 6アレイが4つのディスクで構成されている場合、そのスペースの50%のみが使用できますが、ディスクを追加すると、使用可能なスペースの割合が増加します。たとえば、RAID 6アレイのディスク数を8に増やすと、スペース使用率は75%に増加します(スペースの25%のみがパリティビットに使用されます)。
RAID 6 vs RAID 10:信頼性
- RAID 6:RAID 6は、2つのディスクに同時に障害が発生しても、サーバーの通常の動作を保証できます。それに、これらの障害が発生したディスクを交換して、RAID6を再構築できます。
- RAID 10:ディスク障害が発生する場所によって2つのを同時に処理できるかどうかを決めます。障害が発生した両方のディスクが1つのミラーボリュームにある場合、データは失われ、サーバーは動作を停止します。障害が発生したディスクが同じミラーボリュームに配置されていない場合、ディスクの半分に障害が発生した場合でも、サーバーの動作を保証でき、RAID10を再構築できます。
RAID 6 vs RAID 10:パフォーマンス
書き込み、読み取り、再構築速度の3つの側面から紹介します。
1.書き込み速度
各ディスクの書き込み速度がXである場合、N個のディスクを使用してRAID 10を構成する場合、RAID10の書き込み速度はN * X / 2になります。2で割るのは、RAID10では同じデータを持つミラーボリュームが2つあるからです。
N個のディスクを使用してRAID6を構成する場合、RAID6の書き込み速度はN * X / 6になります。6で割っているのは、RAID6ではデータの再書き換えや変更を行う際に、元のデータの読み出し、最初のパリティ、2番目のパリティ、新しいデータを書き込みます、新しい最初のパリティ、新しい2番目のパリティの6段階の操作を行うためです。
2.読み取り速度
同様に、ディスクの数をNで表し、読み取り速度をXで表します。RAID10の読み取り速度はNXです。なぜなら、それはPCは元のディスクとミラーディスクから同時にデータを読み取ることができるからです。RAID 6の場合、読み取り速度は(N-2)* Xで計算します。
3.再構築速度
ディスク障害が発生した場合は、ディスクを交換してRAIDを再構築する必要があります。 RAID 10の場合、存続するミラーディスクからコピーしてディスクを再構築するだけでいいから、より速い再構築速度を持っています。それに対し、RAID 6 は、パリティを計算する必要があるため、より多くの時間がかかります。
RAID 6 vs RAID 10::ハードウェアまたはソフトウェアの要件
RAID 10は演算処理を必要としないため、多くのリソース(特にCPU)を消費しません。これに対してRAID6は、計算作業が必要となり、システムリソースを消費して遅延が発生することがあります。
RAID 10を作成するには特別なハードウェアは必要ありませんが、RAID6には特別に設計されたコントローラーハードウェアが必要です。
データの安全とPCの正常動作を保証する方法
MiniTool Partition Wizardでデータをバックアップする
RAIDは、ディスク障害が発生した場合でも、企業は稼働し続けさせます。PCの正常動作を保証するため、企業で広く使われています。これはデータの冗長性がありますが、重要なデータをうまく保護することはできません。
重要なデータやファイルを保護するには、MiniTool Partition Wizardのようなソフトウェアを使用してRAIDデータを定期的にバックアップする必要があります。バックアップする方法は次のガイドを参照してください。
MiniTool Partition Wizard Pro Demoクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ
ステップ1:ボタンをクリックして、MiniTool Partition Wizardをダウンロードします。そして、ソフトウェアを起動して、メインインターフェイスに入ります。 RAIDボリュームを右クリックし、「ボリュームのコピー」を選択します。
ステップ2:ターゲットディスクを選択し、「次へ」ボタンをクリックします。ターゲットディスクは「未割り当て」領域である必要があることに注意してください。
ステップ3:ターゲットディスクの新しいパーティションを編集し、「完了」ボタンをクリックします。
- 「パーティションをサイズ変更してコピー」:チェックすると、ターゲットディスクの新しいパーティションを縮小/拡張します。
- さらに、パーティションブロックをドラッグして、新しいパーティションの場所を変更します。
ステップ4:新しいパーティションをプレビューし、「適用」ボタンをクリックして保留中の操作を実行します。
RAIDからデータを素早く回復する方法ーMiniTool ソフトウェア
ホットスペアでPCの正常動作を保証する
ホットスペアは、システム構成の信頼性を高めるため、フェイルオーバーの仕組みとして使用されます。ホットスペアは、稼働中のシステムに稼動状態で接続されております。RAIDグループ内のディスクに障害が発生すると、ディスクデータがホットスペアに自動的に再構築できます。
故障したディスクを新しいディスクに交換した後、ホットスペアディスク上のデータが新しいディスクドライブに自動的に復元(コピーで)されます。ホットスペアはPCの正常動作を保証できます。
これは、RAID6とRAID10について詳しく説明した記事なので、今でもどちらを使うか迷っている方は、この記事が判断材料になるかもしれませんよ。Twitterでシェア
結語
この記事は、RAID 10とRAID 6についての疑問を解決しましたか?RAIDについて他に考えがありますか?コメント欄で教えてください。MiniToolを使用する上で何か問題がございましたら、ご遠慮なく[email protected] までご連絡ください。なるべく早くご連絡いたします。